2018/12/17
文科省は2018年12月14日、「医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査の最終まとめ」を公表した。同省のホームページによれば、東京医科大の不適切入試を受け、文科省は訪問調査を実施し、「不適切である可能性の高い事案」として指摘した後に、各大学が自ら不適切な事案であったことを認め、自主的な公表が行われたものを「不適切な事案」、文科省と大学との間で見解の相違があり、大学が不適切な事案であることを認めていない事案を「不適切である可能性の高い事案」とした。
不適切な事案では、特定受験者の優遇・成績順番飛ばしがあったとして、岩手医科大、昭和大、東京医科大、日本大の4大学を指摘。性別や高校卒業年からの経過年数、地域などの属性を理由とした一律的な取扱いの差異があったとして、神戸大と順天堂大、昭和大、東京医科大、北里大、金沢医科大、福岡大の7大学を指摘した。不適切である可能性の高い事案では、聖マリアンナ医科大が男・女と現役・浪人で最高点、最低点ともに大きな差がついていると指摘した。