2016/04/18
4月上旬にピークを迎えた大学の入学式。学生の親たちの参加が年々増えており、大学は手厚く対応した。親たちの存在感は、大学の「出口」である就職活動でも大きい。「オヤカク」(親に確認)という言葉が、企業の採用担当者の間で常識になりつつある、と朝日新聞が報じた。同紙によれば、4月7日に日本武道館であった明治大の入学式。入学生8000人に対して、保護者は1万人以上が出席した。1~3階の家族席はほとんど埋め尽くされた。他の多くの大学も同様で、いまや保護者の出席は常識なのだ。
「オヤカク」。企業の新卒採用の現場で広がり始めている言葉だ。企業が内定を出した学生に対して、親が納得するか確認を求めたり、親と会って採用理由を説明したりすることを言う。親に反対されて入社しないケースがあるためだ。少子化の影響だろうが、親への配慮が欠かせない時代になった。