2018/11/11
大学入試センターは、2020年度からの大学入学共通テストの導入に向け、11月10日・11日の2日間の日程で、全国約8万4000人(受検予定者数)の高校生(2・3年生)に参加してもらい、試行調査(プレテスト)を実施した。同センターのホームページによれば、10日は新たに記述式が導入される国語と数学Ⅰ・Aなどの問題に取り組んだ。試行調査は昨年度(11月と2月)に続く2度目で、実際に問題を解答する形式による調査としては最終となる。前回調査以上に、より本番に近い問題形式になっており、これによって共通テストの方向性が明確に示されることとなった。問題は、知識や思考力を実際に使う場面を想定しているため、身近な物事や会話文、資料を扱った題材が多く、センター試験とは大きく異なる内容となった。
新たな出題形式の問題としては、正答の数を示さずに選択肢から正答をすべて選ばせる問題が5科目で10問、選択肢に正答がない場合に「なし」という選択肢をマークさせる問題が3科目で4問あった。同センターは、今回の結果などを分析し、いよいよ本番の出題に臨む。